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てんかんかも?と思ったら脳波検査で原因が判るかも

2019年07月10日
めまいがする女性

てんかんとは脳の疾患で痙攣などの発作が起こるものです。
てんかんそのものは100人に1人の割合で誰でも発生する可能性がありますが、その種類はさまざまで軽度なものから表面に現れる重度なものまであります。
いずれにしても重度のてんかんの場合には危険が伴うため治療して危険を最大限減らす必要があります。

てんかんの原因としては脳の神経細胞(ニューロン)が過剰に興奮することで制御することができなくなり失神や痙攣などを引き起こします。
脳の情報伝達のために働いているのが神経細胞(ニューロン)で、これには微弱な電流を流すことでスイッチを入れるといった作用があります。
これらが複合的に繋がりスイッチを適切に入れることで身体が動いているわけですが、何らかの理由によりスイッチの切替が過剰に行われてしまい制御できなくなるのがてんかんの原因です。
ただこれは一時的なもので気にならない程度であれば数分程度で収まりますが病気として扱われるてんかんは5分から10分以上続くものはてんかんの重積状態とされます。
発作が収まればもとの状態に戻ります。
発作中は本人は意識がないことがほとんどですが、転倒したり舌を噛むといったことで怪我をする場合があります。

てんかんと思った場合には脳波検査によって原因を知ることができる場合もあります。
ただし脳波検査は複数にわたって行う必要があります。
1回目の脳波検査ではてんかん性異常が検出される割合は4割から5割程度です。
さらに繰り返して検査を行ったり睡眠検査を行うことで検出率は7割から8割です。
必ずしも100%でない理由としてはてんかんが脳の深いところで発生している場合やそもそも正常時は異常波が出ないことがあるためです。

いずれにしても脳波検査は患者が抗てんかん薬を服用したさいにそれが効果を得ているか知るためにも使われ継続的な観察によっててんかんに対して有効な治療が行われているか知ることができ発作を抑えることができます。

脳波検査以外にてんかん患者が受けるべき検査

てんかん患者の検査といえば脳波検査が中心です。
しかしそれ以外の検査も受けておくことが正しくてんかんの状態を知る上では大切です。

脳波検査そのものは頭皮に電極を取り付けて微量の電気を流して行うものですから患者に負担もありませんし痛みもありません。
しかし脳波検査のデメリットとしては普通に生活をしている段階ではてんかんの症状を捉えられない場合があります。
このため長時間の記録や睡眠中の脳波検査が行われます。
睡眠中はてんかんの症状が出やすいためてんかんであるかを知ることができます。

一方で脳波検査はあくまでも脳波の状態から異常がないか調べるというものですから検出されないケースもあります。
このため費用は掛かりますが受けておくべき検査としては、血液検査・尿検査、脳画像検査があります。
血液検査・尿検査の場合にはより精密に原因を知るために行われ血液に含まれる成分などにより原因を特定することができます。

脳画像検査はCT検査またはMRI検査によって脳の状態を観察するものです。
特にCT検査は短時間で出来るメリットがあり脳の石灰化を検出することができます。
この石灰化は異常が起こってる証拠であり脳の部位によって治療薬も変わってきます。
MRI検査はCT検査よりも時間が掛かりますが、より精密な検査をすることができるため特に難治性のてんかんでは必要不可欠な検査となっています。

なお、診断では使われませんが手術療法を考えるさいに行う検査にSPECT検査があります。
CT検査の一種で脳の血流を測定したり抑制性伝達物質の状態を知ることができ、てんかんの病巣の部位や状態を知ることができるので手術を行うさいの重要な情報となります。