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犬のてんかんの症状と原因と対処法

2020年04月29日

犬も人間と同じようにてんかんを起こすことがあります。
犬のてんかんの症状は人間と似ており、意識はあるものの全身を硬直させて倒れたり、ふらついてけいれんを起こしたりというものが一般的です。
それまでいたって普通に元気よく過ごしていた子に突然このような症状が現れるため、飼い主もとても驚いてしまいます。
しかし多くのてんかんは1、2分でおさまり、再び同じ症状が現れるのが数カ月や数年先というケースもあり、個体差の大きい疾患です。

てんかんの原因はいくつか挙げられますが、犬で一番多いのは特発性てんかんというタイプで、イオンチャネルという神経細胞が活動するのに必要なイオンを出し入れする通り道の異常により起こると言われているのが最近の説です。
ただこの異常はどんな検査を行っても明らかにすることは難しく、いわゆる原因不明のてんかんに分類されます。
他には生まれつき脳に奇形や炎症があったり、その他の臓器の先天性奇形や腫瘍なども関与すると言われています。

自宅でできる対処法としては、てんかん発作を起こしている犬に対しては口から大量のよだれを出すことがあるので、それを誤嚥しないように頭の向きを真っ直ぐに向けてあげ、口の周りをふき取ってあげることが大切です。
ただし、ぎゅっと押さえつけたり身体をなでたりする必要はありません。
基本的に、てんかん発作自体にしてあげられる対処法はなく、おさまるのを待つことになります。
けいれんしている間に家の家具などに身体をぶつけてケガをしないよう、周りの物をどかすことも大切です。
症状がけいれん発作の場合はけいれんを抑える薬をもらっておき、症状が出たときにすぐに使えるようにしておくことが重要です。
特発性のてんかんでは急に発作が起こることが多いですが、中には台風や雷の音が引き金になったりと何かきっかけを持って発作が起こるケースもあります。
自分の犬が何かトリガーを持っていないか、具体的な症状や継続時間、頻度などを記録すると次の診察に役立ちます。

犬のてんかんに人間の抗てんかん薬は効くか

特発性てんかんについては、犬のてんかんも人間と同じ機序で起こるとされているため人間の抗てんかん薬がよく使われます。
むしろ動物薬としてのてんかん薬はとても種類が少なく、個体差の大きい犬のてんかんを鎮めるには幅広い人間のてんかん薬を応用していかなければ治療が難しいのです。

特発性のてんかんで、頻度が年に数回程度の場合は薬を使わずに様子を見ることもあります。
発作はもがき苦しんでいるように見えますが実際は痛みに苦しむことはありませんし、数分でおさまればその後はいつも通りけろっとしていることがほとんどです。
しかし頻度が上がってきたり発作の状態が重くなってきたりした場合は、抗てんかん薬で症状の発現を予防することになります。

人間の抗てんかん薬は種類が多く、てんかんを抑える機構が少しずつ違ったり効果に多少の強弱があります。
犬のてんかんを100%予防できる薬はなく、てんかん薬を飲んでいてもてんかん発作が起こる可能性はゼロではありません。
また特発性てんかんの場合、人間の抗てんかん薬を使っても根本的な治療はできません。
抗てんかん薬の目標はあくまでも予防で、発作自体を起こりにくくするのはもちろん、頻度を低下させたり症状を軽くしたりすることも目標のうちに入ります。

より生活の質を向上させられる薬を探すためには、てんかん薬を継続して使用し、発作の頻度や程度がどう変わったかを長いスパンで観察していく必要があります。
人間と同じ薬を使っているからといって、人間と同じ量を与えることはできません。
動物薬でない以上、多くの犬のてんかん使われてきた経験則をもとに適切な量を推測し、投与していきます。
そのためはじめは少ない量からの投与となり、効き目が弱く感じられる可能性があるので注意が必要です。