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高齢者にもてんかんが多い理由

2020年08月01日

高齢者のてんかんは、ほとんどが加齢による病気により誘発され、特に脳の病気や損傷などの血管障害によるものと言われています。
くも膜下出血や脳出血、脳梗塞や脳腫瘍、そして頭部外傷などによって脳自体に傷がついたり腫瘍や血管から出血する事により脳が圧迫され起こる事が多いです。
特に65歳以上で脳出血や脳梗塞を起こすと、たとえ脳がそれほど大きな損傷を受けていない場合でも、半数以上の人がてんかんを発症してしまうと言われていますので、今後高齢化社会が進んでいくと高齢者のてんかんはさらに増えていくと予想されています。

またアルツハイマー病などの神経系の病気になってしまうと、合わせててんかんを発症する事もあります。
この場合はてんかんの症状でよく見られるようなけいれんがあまりなかったり目立たなかったりし、意識障害を起こす事のほうが多いので、認知症など他の病気と誤診されてしまうことも多いのが現状です。

高齢者のてんかんは昔発症していたものがしばらくなくなっていて、加齢により再発してしまうケースが多いです。
高齢者が再び発症すると、若い頃に出ていたようなけいれん等はあまり出ずに、眠気や話しかけても無反応だったり、奇異な行動をし出したり、もうろうとした状態が数時間から数日続く為、認知症などと誤診されてしまうケースもあります。
その為高齢者のてんかんは診断が難しく、中々治療段階までいきません。
治療が出来ないとどんどん悪化して症状が進んでしまいます。
高齢者のてんかんが多いのはこういう理由もあります。
本人自身の自覚症状は意識障害の為、発作中は記憶がなかったりする時もありますが、状態の良い時と悪い時があったり、記憶がある時とない時が混在するのが特徴です。

てんかんと診断され抗てんかん薬などの適切な治療を行えば発作症状の8~9割は抑える事ができます。
しかし高齢者のてんかん治療は難しく、薬を服用しても副作用が出やすいという面もありますので注意が必要です。

てんかんとアルツハイマーの症状の違い

てんかんとアルツハイマーの症状の違いは何かというと、どちらも記憶障害は起こり、てんかんは発作を起こしてからの記憶はなくなってしまう場合が多いですが、若い頃の昔の記憶などは比較的しっかりと残っていることが多いです。
しかしアルツハイマーだと脳の神経が全体的に障害を受けて萎縮していくので、症状が悪化していくにつれて、自分の昔の記憶を忘れてしまいます。

では具体的にてんかんになるとどのような症状があるかというと、基本的にはけいれんや意識障害がほとんどです。
周囲の人が気づかない程度の短いものや、急に意識を失って倒れてしまい痙攣を起こすものなど様々あります。
主に顔や手の一部がピクピクしたりする運動的なものや、体の一部がしびれたり見ているものが歪んで見えたり、変な音が聞こえたりする感覚的なもの、さらには吐き気をもよおす様な不快感が出る自律神経的なもの、言葉の意味が分からなくなったり、急に恐怖や不安に襲われるといった精神的なものなどがあります。

一方アルツハイマーの症状は記憶障害が初期の兆候の一つです。
言葉が出てこなくなったり、判断力が低下し、進行すると外出しても迷子になってしまったり、お金の取り扱いが出来なくなったりしてきます。
さらに同じ質問を何回も繰り返したり、ちょっとした事をするのにも時間がかかり、物をよくなくす様になり、他にも穏やかな性格だったのが急に怒ったりするなど感情を表すようになります。
中期になると、家族や友人を認識できず、新しい事も覚えられず、着替えなどの簡単な作業も出来なくなってしまいまい、さらに幻覚や妄想も出てきて他人に対して攻撃的な行動を取る事も多いです。
高度になると、コミュニケーション自体が取れなくなってきて身体能力も落ち体重も減少し、日常生活自体が一人ではおくれなくなります。
このようにてんかんとアルツハイマーには症状の違いがあり、特に記憶障害では昔の事は覚えているてんかんに比べてアルツハイマーは昔の事も忘れてしまうというのが一番大きな違いです。